医療 21

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■■■■■■■■医療21 No.198【2005年7月27日】(5年目)
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【ミニクイズ71】蚊についての質問

(1)蚊が主に食べるものは何?
(2)蚊はヒトを刺すが、オス、メス、或いは両方が刺すのか?
(3)蚊がヒトを刺す理由は?

答えは本文の次にあります。
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●あるタンパク質が心臓発作のリスクを予測

新しい研究から、血中のアディポネクチン(adiponectin)と呼ば
れるタンパク質のレベルを調べると男性の心筋梗塞のリスクを
予測できることが明らかになった。

アディポネクチンは247ヶのアミノ酸で構成されたタンパク質
である。 それは脂肪細胞から主に分泌され、血清総蛋白質の
およそ0.05%を占めている。

過去の研究から、 アディポネクチンの濃度が従来の心臓血管病
のリスク要因に逆比例的に関連していて高密度リポ蛋白コレステ
ロール値に正比例して関連していることが分かっている。 この
ような証拠はアディポネクチンが抗動脈硬化と抗炎症の特性を
持っているかもしれないことを示している。

従って、血中の低いアディポネクチン濃度が冠状動脈疾患(CHD)
のリスクの高まりに関連しているかもしれないことが推測できる。

そこで、米国ボストン市にあるハーバード大学公衆衛生学部栄養
学科の研究者達が男性18,225人(年齢40〜75)の血中
アディポネクチン濃度が心筋梗塞のリスクに関連しているか
どうか調査した。

男性達は1993年から1995年にかけて血液採取されたが、
その時点では冠状動脈疾患を有していなかった。 そして研究者
達は彼らを6年間追跡調査した。 その追跡期間中に男性266人
(実験群)が致命的でない心筋梗塞あるいは致命的な冠状動脈疾患
を発症した。

研究者達は追跡期間中に心筋梗塞あるいは致命的な冠状動脈疾患を
発症しなかった男性532人をコントロールとして選んだ。 2つ
のグループは年齢、喫煙状態、そして血液採取された日が同じで
あった。

年齢、心筋梗塞の家族歴、体格指数、アルコール飲料、運動(の
不足)、糖尿病と高血圧のようなリスク要因を調整した後で、
アディポネクチン濃度の最も高い5分位グループは最も低い5分位
グループに比べておよそ60%心筋梗塞の発症リスクが低いこと
を研究者達が発見した。

研究者達はアディポネクチンがインスリン感受性と血中脂質レベル
を改善してC反応性タンパク質や他の心臓血管病の炎症危険因子を
減少させるものと考えている。

Reference: Tobias Pischon et al., Plasma Adiponectin Levels
and Risk of Myocardial Infarction in Men, JAMA, Vol.291,
pp1730-7

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【ミニクイズ71の答え】

(1)蚊は主に花密を食べます。
(2)メスのみが血を吸います。
(3)メスの蚊は、卵を産むのにヒトの血の中のタンパク質を利用
 します。

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●クランベリージュースの秘密成分

米国ニュージャージー州のラトガース大学の研究者達とニュージーランド
の共同研究者達は最近クランベリーの抗菌作用のある特定の化合物を
分離した。

尿路感染症は女性によく起こる病気の1つである。 米国女性の約4分
の1は生涯に少なくとも一回は尿路感染症を経験するという。

クランベリージュースが尿路感染の予防と治療のために長年使われてきた。
1994年のハーバード大学の研究から実際にその効力を支持する臨床的
証拠が得られている。
 
尿路感染を起こす主要な細菌は大腸菌である。 最近の研究によれば、クラン
ベリージュース中の何かが大腸菌が尿路の上皮細胞に付着するのを阻止し、
大腸菌の定着とそれに続く感染を妨げていることが判明している。

では尿路感染を妨げるクランベリージュース中のその成分とはいったい何で
あろうか?

研究者達はクランベリーの抽出物から6つの化合物を分離して、分光学的に
それらの化合物の構造を決定した。

研究者達はエピカテキン(epicatechin)化合物から成り立つ三量体のプロ
シアニジン(procyanidins)と呼ばれる3つの化合物だけが、大腸菌が細胞
表面に付着するのを妨げることを実験で実証した。

彼らは他の分離された3つの化合物、即ち エピカテキンとその2つの二量体は、
わずかしかあるいは全然活性を示さなかったことを同じく実証した。

研究者達はクランベリージュース中の3つのプロシアニジン三量体が、少なく
ともある程度観察された健康上の利点(尿路感染の予防)の一因であると
みている。

Reference; Foo Y L., et al., A-Type Proanthocyanidin Trimers from
Cranberry that Inhibit Adherence of Uropathogenic P-Fimbriated
Escherichia coli, J. Nat. Pod.,Vol. 63, p1225-1228.

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【編集後記】

クランベリーはストロベリーよりかなり小さい赤いベリーで、そのまま食
べては美味しくない。それで米国ではジュースやクランベリー・ソースに
して召し上がる。米国のスーパーマーケットではクランベリージュースを
販売しているが、日本のスーパーマーケットでは見たことがない。

もっとも関東近辺のスーパーマーケットしか行ったことがないので日本
では絶対にないとは断言できないが。ただし一度日本のスーパーマ
ーケットの輸入品コーナーで缶詰のクランベリー・ソースを見つけた
ので買って食べたことがある。
 
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